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 起きた事象がいかに外側の関係性や属性と関連していたとしても、相手の中身をのぞいて、その人にとってどんな意味をもつのかということを想うことしかできない。

 

好きだなと思っていた人が好きなことができなくなってしまった。

好きな人のことを好きな人たちも、少しばかり頭におもりがひっかかっている。

 

 

 

 檻に閉じ込められて、自分の心が孤独と辛さでいっぱいになっていた時に、檻が急に開いたら、思わず外に駆け出してしまう。

自分の今抱えている孤独と辛さ以上のことは何もないと思ってしまうから。

檻が空いたときに「罠かもしれない」とか「檻から出た時には冷静に状況を把握しよう」とか、理性的な行動はとることは難しいし、無理だと、そんなことを望むなと思ってしまう。

 

 それでも相手がいる限り、そこに、悩み、葛藤し、勇気ある決断をした意志ある相手がいる限り、中をのぞいて、想って。

相手に思いを伝えたり、理解を示したりすることができなくとも、自分の中にいる相手にだけでも、心を寄せること。

外側のいかなる事情も、じぶんの思い(たとえそれが愛であったとしても、憎しみであったとしても)も、全部はがして、脱いで、なかをのぞくこと、それしかできない。

 

あなたがみたい景色を目に映すことができる日が来ることを祈っています。

 

(=^・・^=)